研究課題
基盤研究(C)
エンドトキシン(ET)は微生物由来の有害物質であり、生活環境中に普遍的に存在する。ETが血中に入ると微量でも発熱や敗血症などの生体に有害な種々の反応を、吸入すると呼吸器障害を引き起こすリスクがあるため、その適切な管理が重要となる。特に、注射剤においてはET試験が必須だが、現在主流の試験法では、生きたカブトガニから大量の採血が必要なため、動物虐待と生態系への負荷が問題視されている。このような背景を踏まえ、本研究では継代培養可能な株化細胞を用いてカブトガニに依存しない持続可能な新規ET試験法の開発を行う。