研究課題
基盤研究(C)
「指定難病」のポリグルタミン(poly-Q)病は,グルタミン(アミノ酸)をコードする塩基配列の異常伸張により生じる遺伝性の神経変性疾患の総称である.不随意運動や歩行障害,認知症といった症状が知られており,いずれもpoly-Qタンパク質凝集体の蓄積とその神経毒性が原因とされているが,治療薬は存在しない.この研究では,食用の海藻多糖アルギン酸から調製される希少糖のアルギン酸デオキシ糖について,poly-Qタンパク質の細胞毒性によって引き起こされる神経細胞死や運動障害に対する生理機能とその生体利用性(腸管吸収,血液脳関門の透過)について明らかにする.