研究課題
基盤研究(C)
近年、「培養肉」技術が登場し、食糧問題と環境問題の双方を解決できる手段として注目されている。しかし、既存の技術で得られる培養肉は収量が少ない、コストが高いなどの課題が発生している。その突破口として、研究代表者はタコの優れた再生能力に着目した。タコは各触腕の基部にある神経核を起点に、完全なかたちで触腕を再生できる。この特性を応用すれば、より大きく立体的な培養組織が得られるのではないかと考えた。しかし、タコの再生メカニズムは未解明であり、また組織培養の例も少ない。そこで本研究では、培養条件下でタコの触腕再生が再現できるか検証するとともに、そのメカニズム解明を目指す。