研究課題
基盤研究(C)
羊毛繊維から抽出したケラチンは、システイン残基を多く含む特殊なタンパク質でフィルム状に加工できる。生体親和性が高いため、医療用の縫合シートに応用が期待されているが、皮膚に対して接着しない問題がある。この接着性を改善するために、水生生物のイガイの接着機構を模倣したキノン付加で、ケラチンフィルムの上に植物ポリフェノールを固定する。ポリフェノールを選定することで、強力な縫合シートを開発すると共に、接着に必要なメカニズムを明らかにする。