研究課題
基盤研究(C)
庭木として普及している柿は「在来柿」として知られている.また,「在来柿」を使った加工品として,漬け物の漬け床に柿を入れる「柿漬け」は地域独自の食文化となっている.漬け物には「家庭の味」があり,素材と環境の影響を受ける,材料と微生物叢を連動させたデータの集積と保存,継承が課題である.そこで,本研究では,「在来柿」のDNA分析による来歴の解明と「在来柿」を用いた漬け物「柿漬け」の漬け床内の微生物叢の来歴の解明,そして,それらの関連をプロファイリングすることによって,農業,食品科学,文化研究などの分野に対して,遺伝資源の重要性,食品の品質向上,文化遺産の保存などに寄与することができる.