研究課題
基盤研究(C)
食品加工製造において小麦のグルテンは秀逸な働きを示す一方で、重篤なアレルギー症状を引き起こす原因物質でもある。申請者はタンパク質科学的見地から、プロテアーゼによる米の貯蔵タンパク質の分解物がグルテンフリー米粉パンの品質を大きく改善する事を見出してきた。本研究では、世界中で栽培されているイネから米粉を調製し、プロテアーゼ法によって高品質(比容積の増大・クラムの柔らかさ)なグルテンフリー米粉パンの焼成方法を探求する。各米粉の性質によって製パン性が異なる可能性が高いので、それぞれの米粉に適した条件を確立して、プロテアーゼ法による品質改善効果の実証とその作用機序も解明する。