研究課題
基盤研究(C)
嚥下困難者を看護,介護する医療現場における嚥下の補助による誤嚥の防止という安全確保のために,とろみ調整剤によりとろみを付けた液体食品の合理的な提供の実現に向けた研究を計画した.対象者の誤嚥の危険性すなわち嚥下困難の程度を評価することは合理的提供における重要な要素技術である.本研究では,嚥下困難者の嚥下状態を調べる検査方法の検討を通して,生体電気インピーダンス法の原理に基づく検査システムを開発するとともに,嚥下困難の程度を表示する指標を導出することを目標とする.併せて,本指標の有効性をシステムの妥当性と信頼性との関連で評価し,臨床だけでなく生活,研究での利用への展開を目指す.