研究課題
基盤研究(C)
1950年に日本で発見された腸炎ビブリオ感染症(食中毒)について、1996年から続く新型株によるパンデミックに着目して、パンデミック発生当時の流行株のダイナミズム及び新型株の詳細な特徴と起源の解明、さらに1950年から(パンデミック直前の)1995 年の間に世界で起こっていた腸炎ビブリオ感染症の流行性を明らかにすることを目指す。本研究は、食品媒介感染症原因菌の流行性の理解とその制御法の確立に向けた基盤整備に役立つ。さらに、食のグローバル化時代に「危機はかたちを変えて再びやってくる」という感染症の歴史に基づき、腸炎ビブリオ感染症の次のパンデミックに対する備えや監視体制の整備に繋げる。