近年の障害のある人たちの教育関連施策においては、生涯学習の充実が図られているが、特別支援教育における地域社会の不在ともいえる状況の中で、学校教育と地域社会の接続が課題として挙げられる。本研究においては、そのような課題に対し、インクルーシブ社会に資する生涯学習システムの構築のために、アートを活用した地域社会との協働を通した教育・学習プログラムのモデルを構築することを目的としている。より「顔の見える」スケールにおけるアートを媒介にした学習を検討することで個人と地域の関係論的視点からのアートの可能性を明らかにし、「生活者としての学び」という観点から学校教育と卒業後の生活を横断した研究を行う。
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