研究課題
基盤研究(C)
本研究は、19世紀後半のフランスにおける「教育学史」の形成過程を、ドイツ語圏スイスの教育思想家ペスタロッチの教育学の受容に焦点化しつつ、政治的コンテクストとの関わりのなかで解明しようとするものである。その際、文化史研究で用いられている「文化転移」概念を思想史研究の方法論として援用することで、フランス(仏語圏)-独語圏の文化的・政治的交流という文脈を条件とする、教育学史・教育思想史の歴史叙述の可能性を検討することを目指している。