研究課題
基盤研究(C)
災害が繰り返される社会における学校教育は、発災時に行動できる主体性の育成はもとより、災害経験に基づいて社会の脆弱性改善を試みることができる児童生徒の育成が不可欠である。被災地には災害経験に基づきながら新たなカリキュラムを生み出している学校が存在する。だが、教職員等がカリキュラム改革に取り組んだプロセスやそれを支える条件の解明は不十分である。そこで本研究では、福島県双葉郡を事例として、被災地公立学校の教職員等が生み出したカリキュラムと児童生徒の学習経験の内実を追究する。それらを通して、被災地公立学校における社会の脆弱性改善をねらいとしたカリキュラム改革のプロセスとそれを支える条件の解明を目指す。