研究課題
基盤研究(C)
木造空き家の増加や将来の職人不足が危惧されており,既存住宅の診断や改修ができる設計者や多能工の育成が急務である。学生と職人の協働作業では職人の熟練技能や従来の設計・施工の手法だけに拘らないDIYやデジタルスキルを加えることで,楽しさを感じさせポジティブな工夫に繋がった。このことから,職人の経験知・身体知と学生のオンラインゲーム感覚で習得するデジタルスキルには,双方向性の学びの可能性があると考えた。自らの特技を拡張する新たな多能工の育成に向けて,建築教育において木造住宅の診断や改修,デジタル技術に関する授業や実践的な取組みの実態調査を行い,それらの要点や創意工夫と学びのプロセスを明らかにする。