研究課題
基盤研究(C)
本研究課題は、才能教育・エリート教育の現状を肯定・推進するためのものではない。ただし、これまでのこの領域における「平等か、卓越か」といった不毛な二分論にもくみしない。研究の対象は、申請者がこれまで継続的に研究してきたドイツ語圏である。同地域は、第二次世界大戦後、エリート教育・才能教育が社会的にタブーとされてきた歴史的背景が日本と同じである。一方、日本との違いとして、教育格差への機微いい議論の蓄積とEU圏内におけるグローバルエリート育成の切実性である。個々の興味関心あるいは才能の伸長を、どのようにして中長期的に育成しているのか。そこには、申請者の前科研課題であった高大接続の問題も含まれている。