研究開始時の研究の概要 |
本研究では,1930~50年代の日米(日本は戦後~1950年代)の中等コア・カリキュラム論を比較し,日米のカリキュラム論が,日本の戦後改革の中で交差・関連しつつも,異なる展開を遂げた過程を考察する。それを通して,日本の中等教育が教科横断的な学習を拒む構造を明らかにすると共に,歴史的考察から得られた示唆をもとに,現代への提案を試みる。この試みは,日米での歴史研究と比較研究を併用することで,教科横断型カリキュラムを成立させる文化的,社会的背景を含めた,総合的な考察を行うものである。
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