本研究では、対話主義とそれが開く関係性に関する臨床教育学の立場からの研究に基づいて、構築主義の限界克服、および新たな共同性創出に係る理論枠組みを構築することを目的とする。具体的には、臨床教育学の方法と構築主義との関係を再考するとともに、その限界とそれらが想定してきた対話的関係のありようとの関連について原理的に考察する。さらに、以上の考察を新実在論等を含めたポストモダン以後の現代思想と接続することで、相対主義の限界克服、および新たな共同性の創出に関する臨床教育学の立場からの理論枠組みを提示することを目指す。
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