研究課題
基盤研究(C)
騒音の多い保育の音環境が、言語獲得の遅れやストレスなどを生じることは多くの先行研究が示しているが、知見は一貫していない。一部の先行研究の示す意欲の低下・高次な認知課題の成績低下といった側面は、実行機能の低下と関連するとも考えられる。また、騒音は私的言語(独り言)や会話形成等を妨げることで、子どものコミュニケーションや思考の発達に影響する可能性がある。そこで本研究は、騒音の多い音環境が子どもの発達に与える影響を、保育室の音環境に直接介入し、静かな環境・騒がしい環境で子どもの行動・発話や抑制機能課題の成績等を比較することで検証する。