研究課題
基盤研究(C)
高等教育におけるグローバル化の陰で渡航学生の健康リスクへの配慮は十分でない。渡航医学専門医である研究代表者は、多様な途上国で野外実習を行う自施設の高リスク渡航学生に能動学習型の渡航前教育の実施体制を整備し、渡航学生の健康被害を回避してきた。しかし国際的脅威である抗菌薬耐性菌の獲得などの潜在的健康リスクについては見過ごされていた。本研究では、学生の微生物叢の変化を分子疫学的に評価し、渡航中の行動と照合して渡航の潜在的健康リスクをきたす要因を明らかにし、学生の渡航前教育に還元して効果要因を分析して検証する。本研究で得られる分子疫学エビデンスは世に広く還元可能であり渡航前教育の向上・普及につながる。