研究課題
基盤研究(C)
大学院に関する各種の政策は「高度専門職業人」養成の必要性を繰り返し主張してきた一方で、文系大学院は研究者養成の場であることが長い伝統であったために、大学院生の進路選択や獲得した知識の就職先での活用に関する研究は必ずしも十分ではなかった。そこで、大学院における「学校から職業への移行(school-to-work transition)」の特徴を明らかにするために、第1に「大衆化した人文社会系大学院における就職志向のメカニズム」、第2に「高度専門職業人によって大学院での研究経験が活用されるメカニズム」について検討する。研究成果は大学院政策と大学院の教育プログラムへ新たな知見を提供することになる。