高等教育機関における学生支援を取り巻く環境は大きく変化している。例えば障害のある学生に対する合理的配慮の検討・提供は、私立大学等においても2024年4月からの義務化が決定しており、すべての高等教育機関において学生支援体制の構築とその有機的な稼働はより重要度を増している。本研究では、体制構築に困難を抱えやすい小規模大学等を対象に、学生支援体制構築の指標となる実態調査を実施することから、持続可能な(障害)学生支援体制の「ミニマムロールモデル」を検討し、困難を抱える小規模大学等に広く展開する。適確な「ミニマムロールモデル」は常勤専門家が不在の小規模大学等の支援体制構築において重要である。
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