研究課題
基盤研究(C)
本研究は、現代日本において低所得層出身の高等教育進学の構造はどのような現状にあり、2020年度から導入された「高等教育の修学支援新制度」はその構造をどのように変化させてきたのかを明らかにすることを目的とする。この目的を達成するために、対象となる高等教育機関の公表情報を網羅的に収集・整理し、毎年の受給者数数を把握・分析し、制度全体の現状を検証する。また、各機関内でこの制度がどのように運営されているかを訪問調査等で把握することで制度対応の機関間の相違を明らかする。これらのことを通じて、低所得層の高等教育進学の実態と変容を実証的に明らかにするとともに、日本の奨学金制度の現状と課題を提示する。