本研究は、我が国の学士課程教育におけるカリキュラム・マネジメントの理論構築を目指すものである。その際、米国において発展したWriting Across the Curriculum(以下、「WAC」とする)理論を柱とする。WACは「書くことに関する学び」と「書くことによる学び」の2つの柱から成るものであり、我が国の学士課程教育において実際に行われている書くことに関する教育とも合致する部分が多い。これを踏まえ、WACの概念を用いることで体系的カリキュラムの構築・運用が可能になるとの仮説に基づき、その在り方を探究するものである。
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