研究課題
基盤研究(C)
本研究課題は、自閉症スペクトラム(以下ASDと略す)児者の特性や二次障害の原因となりうる先天的な脳機能脆弱性を、当事者自身の力で改善していくための自己理解教育法の確立を目指す。2020年度からASD被験者11名で行った研究結果からは、教育的介入支援により課題遂行率が上がったのみならずレジリエンス得点の上昇もみられた。一方で、ASD被験者での高い左脳γ波活性が特徴的であった。申請者らはこれまでにもASD児者での左側前頭葉での認知課題刺激に呼応した脳活動の切り替えの障害を確認していることから、この左脳γ波活性を低下させる教育的介入支援を確立することは、ASD児者支援に有効であると考える。