研究課題
基盤研究(C)
神経発達症はしばしば感覚知覚の特異性を有し、特異的な感覚特性は中核及び周辺症状の出現頻度と関連する可能性が報告されているが、感覚特性が神経発達症の認知処理にどの程度影響しているかは不明である。本研究では刺激の物理量に対する脳活動と主観及び行動から観察される感覚の問題との関連を明らかにするとともに、それらの認知課題実施時の脳活動への影響を検討することで感覚特性が認知パフォーマンスに及ぼす影響を神経心理学的観点から明らかにする。加えて刺激の物理量を調整することで認知パフォーマンスの低下が抑えられるかを検討する。これらの検討によって感覚の問題による神経発達症の中核及び周辺症状増加の予防を目指す。