研究課題
基盤研究(C)
本研究では,楽器演奏に代表される身体動作の繊細な制御の上達が,どのような筋発揮戦略の進化によって達成されているかについて,実測とシミュレーションによって分析する.楽器(マンドリン)の演奏を対象に,初心者が上達する過程における動作と筋発揮度を経時的に測定し,その成長過程から,冗長設計された筋がどのように発揮されるかの条件を数学モデル化し,筋構造の合理性を説明することを目指す.技術向上のための訓練方法の開発はもちろんのこと,バイオメカニクスの基礎にかかわる問題にアプローチするため,医療・福祉分野のみならず,産業用・家庭用ロボットの運動制御にも寄与することが期待できる.