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精神科作業療法の臨床技能評価・教育の構築:対話技能、観察技能、OSCEの統合的開発

研究課題

研究課題/領域番号 24K06271
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09070:教育工学関連
研究機関藤田医科大学

研究代表者

毛利 将平  藤田医科大学, 保健衛生学部, 助教 (80909995)

研究分担者 趙 吉春  東京家政大学, 健康科学部, 講師 (00848682)
星野 藍子  名古屋大学, 医学系研究科(保健), 講師 (10534406)
中村 泰久  日本福祉大学, 健康科学部, 講師 (30610018)
鈴木 めぐみ  藤田医科大学, 保健学研究科, 教授 (40387676)
中川 与四郎  中部大学, 生命健康科学部, 講師 (70582550)
研究期間 (年度) 2024-04-01 – 2029-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2028年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2027年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード作業療法教育 / 精神科作業療法 / OSCE / AIチャットボット / 精神科リハビリテーション / 統合失調症 / うつ病 / AI模擬患者
研究開始時の研究の概要

我が国の精神科領域の作業療法の臨床技能評価及び教育は、これまで系統的に整備されておらず養成校での教育内容と医療現場の指導内容に乖離が生じている。そこで本研究は精神科作業療法の臨床技能評価・教育の確立を目的に、1.精神疾患患者との対話技能を評価・教育するためにAIチャットボットの開発と効果検証 2.精神科作業療法場面の観察技能を評価・教育するプログラムの開発と効果検証 3.精神科作業療法の客観的臨床技能試験(の開発と、それに基づくフィードバックプログラムの検証 の3つを開発し、精神科領域での作業療法の臨床技能評価・教育の体系化を図り、養成校教育と医療現場との統一、循環型教育を実現する。

研究実績の概要

2018年に厚生労働省が公布した「理学療法士・作業療法士養成施設指定規則」に基づき、学生の臨床実習前後の臨床技能評価が新たに導入された。しかし、我が国の精神科領域の作業療法(精神科作業療法)の臨床技能評価及び教育は、これまで系統的に整備されておらず養成校での教育内容と医療現場の指導内容に乖離が生じている。そこで本研究は精神科作業療法の臨床技能評価・教育の確立を目的に以下の3点の開発を進める。これらの開発を通じて精神科領域での作業療法の臨床技能評価・教育の体系化を図り、養成校教育と医療現場との統一、循環型教育を実現する。
開発1:会話技能評価と教育プログラム 開発1の目的は、模擬的な精神疾患患者と会話する対話型AIチャットボット(チャットボット)を企業と共同開発し、チャットボットでの会話技能評価と教育プログラムを構築することである。このチャットボットでの会話技能評価と教育プログラムは医師、看護師などの他職種の臨床技能評価と教育プログラムにも応用可能で汎用性が高い教育内容といえる。
開発2:観察技能評価と教育プログラム 開発2の目的は、精神科作業療法場面の動画教材と、それを基に観察技能評価および働きかけの教育内容を複数の養成校教員と医療現場の作業療法士と共同で開発し、動画を活用した教育プログラムを構築することである。精神科作業療法の観察技能と働きかけを具体的に可視化する内容は希少である。
開発3:作業療法遂行技能評価と教育プログラム 開発3の目的は、精神科作業療法のOSCE課題と評価基準を開発し、さらにOSCE評価後のフィードバックに基づく教育内容を設定し、作業療法遂行技能評価と教育プログラムを構築することである。さらにOSCEでの評価結果を基にしたフィードバックの内容と手順を策定する。これにより技能評価から一貫した教育が可能となり、教育効果を高めることが出来る。

現在までの達成度
現在までの達成度

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究は、養成校教育と医療現場を繋ぐ精神科作業療法の系統的な臨床技能評価と教育プ
ログラムの構築を目的とし、精神科作業療法の臨床技能を会話技能(開発1)、観察技能(開発2)、作業療法遂行技能(開発3)の3つに分割した評価と教育プログラムを開発している。
開発1の『会話技能評価と教育プログラム』については、資料を参考に対象とする統合失調症のケースや模擬会話例を作成。現在、AI関連企業と打ち合わせをしながら、統合失調症患者との作業療法の初期評価の面接場面の対話型AIチャットボット試作版を現在作成している。
開発2の『観察技能の評価・教育プログラム』は、精神科作業療法場面の動画を作成し、質的研究として動画を用いたケースビネットインタビュー法で動画から観察した事項を聴取し、作業療法場面で観察する事項をカテゴリー化した。
開発3の『作業療法遂行技能の評価・教育プログラム』は、約50名の学生の精神科作業療法OSCEの様子を動画撮影し、精神科作業療法の経験豊富な評価者2名で、今回新たに作成した精神科OSCEのルーブリック評価に基づき採点した。
開発1は開発予算の関係で当初想定していた企業から他の企業に変更となり、想定していた計画から少し遅れているが、開発2と開発3は想定より早く実施できており、順調に進んでいる。

今後の研究の推進方策

開発1の『会話技能評価と教育プログラム』については、チャットボット試作版を作成後、経験が豊富な作業療法士が実施し対話データを取得。対話の際に得られた回答テキストを分析して会話技能の評価基準を設定。評価基準をもとに対話型AIチャットボットを企業と連携しながら作成していく。
開発2の『観察技能の評価・教育プログラム』は、カテゴリー化された作業療法場面で観察する事項を量的研究として、動画を用いたケースビネット法で観察した項目の重要度を質問紙にて調査する。
開発3の『作業療法遂行技能の評価・教育プログラム』は、評価者2名の採点結果を、評価者間の一致度から妥当性を検証していく。
各開発の研究結果について各開発毎にそれぞれが担当する作業療法士によって学会等で発表を行う予定で、開発2の途中までの経過に関しては11月に行われる国内の全国規模の作業療法の学会で発表予定である。

報告書

(1件)
  • 2024 実施状況報告書

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公開日: 2024-04-05   更新日: 2025-12-26  

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