大学入学共通テストへの「情報Ⅰ」の導入など、高大を結ぶ情報教育は大きな変革期を迎えている。本研究の目的は、この情報教育転換期において、多様化する大学新入生の能力を的確に捉え、高大の情報教育をシームレスに接続して個々の能力を伸ばしていける新たな一般情報教育の在り方を提言することである。 本研究では、大学新入生に対して入学前の情報の知識・技能の習得に関わる正課内外の活動から学生を類型化し、グループ毎に不足する知識・技能を明らかにする。また、現在、多くの大学で導入されている「数理・データサイエンス・AI教育プログラム」と関連付けて、各学生の能力に応じた選択的一般情報教育カリキュラムの提案を目指す。
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