研究課題
基盤研究(C)
本研究は、宮崎県宮崎市の小児歯科クリニックが「2歳児歯科健康診査」を活用して実践している子育て支援の面談記録と補足的な聞き取りを主なデータとして分析することで、援助要請のコミュニケーションの「場」が作られる要因を見出すフィールド研究である。健診の待ち時間中の面談という「ついで」の「場」が親に対するサポートとして機能する要因を、当事者の主観性を重視する分析法を用いて検討する。健診の「ついで」になされる子育て相談の面談内容をマルチメソッドで分析し、健診に伴う面談が「ついで」であることが、対人援助のアウトリーチとしてどのようなメリットとデメリットがあるのかを明確にすることである。