研究課題
基盤研究(C)
自尊心を測定する際、本人が自己報告する手法で測定すると、「自尊心を高く(低く)見せる」という自己呈示が排除できないことが問題とされてきた。1990年代以降、本人が自覚できない自尊心を測定する手法(潜在的指標による測定)が進展し、潜在的自尊心の測定が可能となった。一方、潜在的自尊心が自尊心のどのような側面を測定しているのかについては断片的な知見しかなく、総合的な理解にはたどり着いていない。本研究では、潜在的自尊心に関する従来の知見を整理し、現時点での結論を得ることを目的とする。また、これまでの研究で不足している問題については、実験的研究を行い知見を追加する。