研究課題
基盤研究(C)
潜在連合テストの開発により、偏見などの社会的な問題意識のもと、潜在認知の測定に関して大きな進展が見られた。一方、潜在連合テストによる測定は、ブロックの切り替えなど方法論的な制約を伴うため、個人差を測定するための指標としては必ずしも適切とは言えない。この課題の根底には、数々の潜在指標の測度となる効果量を生み出すメカニズムが必ずしも明らかになっていないという点がある。そこで、本計画では、分類課題におけるマウスの軌跡を分析するマウストラッキング手法を用いて、代表的な潜在指標の想定する効果を生み出す処理過程の検討と、個人差を測定するために適した潜在指標の改良、の2つを大きな目的とする。