研究課題
基盤研究(C)
客観的には生命がないにもにもかかわらず,大切な人の遺体はなぜ大切なのだろう。本研究は「魂」をめぐる人びとの心象(「霊魂観念」)を適用することでこの問いにアプローチする。具体的には(1)人びとが大切な人の遺体を愛惜し傷つけられることを厭うのは,そこに「魂」を見出すからである,(2)魂は遺体のみならず,遺骨や遺品などにも宿る,(3)遺体・遺骨の収容と保全に対する熱意は日本人に顕著であるか,という仮説と問いを検討する。