研究課題
基盤研究(C)
脳外科病院に入院中の脳血管障害患者を対象に、その回復度と非意図的な視点取得機能の水準との間の関連を縦断的に調べる。これに乳児の縦断的な発達データを加えて分析を行い、非意図的な視点取得には感覚・運動的な身体表象を伴う原初的な共感が関与していることの間接的な証拠を示す。その成果は、視点取得の概念を拡張する学術的先見性に留まらず、他者理解における感覚・運動的な共感の重要性を実証することになることから、向社会的行動の効果的な育成に寄与するであろう。