研究課題
基盤研究(C)
本研究は、これまでの向社会性発達研究において潜在的にしか扱われてこなかった乳幼児の調律的行動の発達プロセスをより綿密に、縦断的に検討することを目的とする。はじめに、乳幼児を対象とした実験的状況における行動観察を縦断的に実施し、行動連鎖の非対称性に着目した乳幼児の調律的行動を記述するための新手法を確立する。さらに、本研究の実験的状況で新たに抽出される調律的行動パターンが生態学的妥当性の高い状況においてどのように生じるかを、保育実践現場での参加観察を通じて検証する。