研究課題
基盤研究(C)
気象に影響される心理変化は若齢者に比べ高齢者の方が大きいが、これまで国内外でも気象と注意機能の関係、その加齢変化は検討されていない。本研究では、気象と気象への認識の有無が注意機能に及ぼす影響、さらにその加齢による変化を検討する。当日の気象状況、気象に関するコミュニケーションの促進や回避による気象への認識の操作により、日常生活の中での気象による注意機能への影響も明らかにできる。その成果は、若齢者に比べ気象の影響を受けやすく、気象の影響を受け認知機能も大幅に低下するとされる高齢者へのケアにも寄与する。制御不可能な気象ではなく、気象への認識の制御可能性の検討により、高齢者の認知機能低下を軽減できる。