研究課題
基盤研究(C)
物質依存症は再発率の高さが問題だが,再発リスクの正確な把握は容易ではない。申請者は依存症者の再発リスクを評価する自記式尺度に加え、社会認知的手法を用いた依存物質への潜在的な選好を測定する測度を開発し、再使用の予測への有用性を示した。本研究では、①潜在的な依存物質選好度がどのような条件下で最も依存物質使用行動と関連するかを中心に詳細なメカニズムを検討する。②潜在的な依存物質選好度や自記式再発リスク尺度等を組み合わせ、アルコール依存症の臨床場面での再発予測に最も効果的な評価系を確立する。③評価系を現場に適応する際、測定結果を生かしながら依存症者を治療に効果的に動機づけるためのマニュアルを開発する。