本研究は,前半2年間(令和6-7年度)を研究1として小中学生における個人要因と環境要因の縦断調査を行う。次に,後半2年間(令和8-9年度)を研究2として小中学生のレジリエンスを促進するための介入プログラムの効果を2年間フォローアップから検証する。 これまでの研究によってストレス反応,抑うつ,不安に関する研究成果は蓄積できたが,しかし予防効果の中核となる保護要因:レジリエンスについては検討できていない。学校教育におけるメンタルヘルス研究は,すべての子どもを対象として,さまざまなストレッサー,困難や逆境を乗り越える「たくましさ」であるレジリエンスに関する実証的研究への発展が必要となる。
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