逆境的養育体験者の回復基盤の確立：治療者が変わり真の信頼関係を築く力の養成

• 研究課題/領域番号: 24K06558
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分10030:臨床心理学関連
• 研究機関: 慶應義塾大学
• 研究代表者: 工藤 由佳 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (20815831)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2027-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2026年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: 愛着トラウマ / 信頼関係 / アタッチメント / うつ病 / 心理療法

研究開始時の研究の概要

逆境的養育体験を有するうつ病患者は回復が困難である。心理療法の効果は、治療者との関係の質が大きく寄与する。しかし自信がなく不信感を背負う彼らにとっては、他者と関係の構築が難しい。そこで申請者は、患者の思考や感情を偏ったものと捉えずに、治療者が自らの視野を広げることで共感し、心の距離を近づける心理療法的アプローチ、セキュア・ボンディングを開発し、『愛着トラウマケアガイド 共感と承認を超えて』(金剛出版、序文：Peter Fonagy、監修：岩壁茂　著者：工藤由佳)として出版した。本研究ではセキュア・ボンディングの遵守尺度を開発し、治療者の育成法を定式化することで、有効性研究の道を開く。