研究課題
基盤研究(C)
発症初期とその手前でアルツハイマー病の進行を抑制する新薬が登場した。低負担・低コストの診断も実現が近く、今後は無症状期から予防を目指す研究が活発化し、根治法がないまま発症リスクを知る機会の急増が見込まれる。申請者らは世界で唯一、この無症状期の日本人高齢者に発症リスクが高いと告知しても心理的に概ね安全と示した。だがその家族であるpre-caregiverの心理はほぼ不明である。介護への不安は本人との関係を悪化させ得る。差別を恐れ相談できず支援が届かないかもしれない。そこで本研究は、pre-caregiverの心理状態と支援ニーズを同定し、家族と医療機関に役立つ支援ガイドの開発と普及を目指す。