研究課題
基盤研究(C)
利他行動を行うことが、うつや不安症状の改善に有益であるとされる。また、自己の感覚を正確に捉えられる内受容感覚が高い人ほど、利他行動が多いという関連性も報告されている。しかし、従来の研究では、認知訓練のみで内受容感覚を高められても、利他行動の変容にまでは至っていない。そこで、本研究では、認知訓練に加え、非侵襲的な神経刺激を併用することで、内受容感覚を担う神経の可塑性が促進され、利他行動の増加へと繋がるという仮説を検証する。さらに、脳画像法を用いて、これらの効果の神経基盤を明らかにすることで、うつや不安症状改善への新たなアプローチの提供とその神経メカニズムの解明を目指す。