研究課題
基盤研究(C)
我々は,異なる感覚刺激の特徴同士に結びつきを感じる場合がある。例えば,大きな音と大きな物体には何らかの結びつきがあるように感じるだろう。このような結びつきは異種感覚間協応と呼ばれ,協応関係が存在する場合には異なる感覚情報の統合に対して促進的に機能することが報告されている。異種感覚間協応は,協応の起源によって3種類に分類される。本研究ではこの分類の差異に着目して,異種感覚協応が多感覚情報の統合処理を促進させるメカニズムの解明を目指す。特に,協応の種類による時間情報処理の特性の差異を中心に検討を行う。