研究課題
基盤研究(C)
匂いを手がかりに標的を探し出す臭気探知犬が人間社会で活躍している。しかし,これまでの臭気探知犬の研究では,イヌの行動発達の観点が見落とされてきた。本研究課題「臭気探知犬の発達過程に対人注視行動が及ぼす影響」では,臭気探知犬の適切な探知行動がどのように発達するのかを明らかにする。近年,イヌとヒトの異種間交流には,視覚信号の送受信が重要な役割を果たすことが示唆されている。そこで応募者は,イヌの対人注視行動に着目し,臭気探知犬の対人注視行動の発達的変化および注視行動を支える内分泌的基盤が訓練成否にどのような影響を及ぼすのかを検証する。