研究課題
基盤研究(C)
代数幾何学において、球面のようなふくらんだ図形は「ファノ多様体」と呼ばれている(正確には「反標準因子が豊富な代数多様体」として定義される)。代数多様体を分類していく過程において、ファノ多様体は、「対数的ファノ多様体」に拡張される。代数多様体に対しては、因子(次元がひとつ低い部分多様体)を集めて、種々の錐体を構成することができる。本研究では、特に、ネフ因子(曲線との交点数が必ず0以上である因子)の錐体を通じて対数的ファノ多様体の構造を記述する。