研究開始時の研究の概要 |
離散群の幾何学について境界理論を軸として確率論・力学系を用いたアプローチを行います. 本研究では有界調和関数を記述する古典的な境界理論 (ポアソン境界) の基礎理論をベースに重要未解決問題に継続的に取り組んでいくこと, またそれと並行して新しい問題の発掘を行います. 以下の2つを軸としています: (1) 離散群の幾何学 (幾何学的群論) におけるグロモフ双曲群についての新しいタイプの剛性問題 (擬相似剛性問題)(2) 有限群の族の幾何学とランダムウォーク (エキスパンダー族, グラフのスペクトル理論, 確率論と理論コンピュータ科学が関わる未解決問題).
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