研究課題
基盤研究(C)
行列値ポテンシャルを持つシュレディンガー作用素の問題を、一方ではこれまでの1次元の場合をより深く研究し、また一方では、多次元の問題へと進んでいくことを予定している。1次元の問題では、行列のサイズが3以上で、3本以上の古典軌道が一点で交差する場合や、交差が無限次で接触している場合など、残っている場合を博士課程の学生とともに考える予定である。多次元の場合については、実施計画の欄で述べたように、海外のグループとの議論から新たな発展が生まれることを期待している。多次元の場合は幾何学的にも多様であるが、まず本質的に一次元に帰着できる場合について、研究を始めていく。