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特異性や制約条件を持つ非線形楕円型方程式の解構造の研究

研究課題

研究課題/領域番号 24K06802
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分12020:数理解析学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

生駒 典久  慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 准教授 (50728342)

研究期間 (年度) 2024-04-01 – 2028-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2027年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードBorn-Infeld方程式 / Monotonicity Trick / L^2 正規化解 / 基底状態解 / L^2 制約条件付き最小化問題 / Born-Infeld 方程式 / L^2-制約条件 / 正値解 / エネルギー汎関数
研究開始時の研究の概要

本研究課題では,変分構造を持つ非線形楕円型方程式に対し,解の存在や解の性質を明らかにすることを目標にしている.本課題で扱う非線形楕円型方程式は物理学や幾何学において現れ,解の存在やその性質を調べることは重要であるが,解の陽的な表示を得ることは非常に難しく,ほとんど不可能であるように思える.そのため解の陽的な表示を使わずに特定の性質を持った解の存在を示したり,解があったとすると特定の性質を必ず持つ,ということを明らかにしたい.

研究実績の概要

本年度は以下のテーマについて研究を行った: (1) 非線形反応項を伴うBorn-Infeld方程式,(2) L^2 制約条件を課した下での非線形楕円型方程式,(3) Monotonicity trick と呼ばれる技法に関連する例の構成.
(1) 本テーマでは,まず滑らかではない汎関数に対する Monotonicity trick に関し以前より得られていた研究成果を研究論文として纏めた.さらに同じ微分方程式について基底状態解の存在について研究を行い,その研究の過程の中で発見した一般化された Sobolev の不等式に関連する最小化問題についても研究を進めた.
(2) まず昨年度以前より研究を行っていた L^2 臨界項を持つ L^2 正規化解の存在問題に関する研究を進め,得られた研究成果を研究論文として纏めた.特に非線形項の摂動に関する解の存在の剛性を示すことができた.さらに非局所非線形項とパラメータを持つ L^2 正規化解の存在問題についても研究を行い,2次元,3次元では,パラメータに対しある閾値が存在し,この値を境に L^2 正規化解,特にエネルギー最小化元の存在と非存在が分かれることを示した.またパラメータがこの閾値に等しい場合,2次元では最小化元は存在しないが,3次元では存在することを示した.また(1)の問題と関連し,ラプラシアンと p-ラプラシアンから成る微分作用素と冪乗型非線形項を伴う方程式の L^2 正規化解の存在を示した.
(3) 本テーマでは,特定の性質を持つ例を構成することを目標としている.本年度は,昨年度発見し,有望と思われていたアイデアに対する問題点を見つけ,議論の軌道修正が必要であることを明らかにした.

現在までの達成度
現在までの達成度

1: 当初の計画以上に進展している

理由

特異性を持つ非線形楕円型方程式である Born-Infel 方程式については,基底状態解に関する研究が進み,またこのテーマに関し新たな研究課題を見つけることができた.一方,L^2 正規化解の存在問題についても非局所非線形効果を持つ問題については当該年度研究課題を発見し,成果を得ることができた.この課題についても続きとなる研究課題を見つけることもできた.さらに Born-Infeld 方程式の問題とも関連するラプラシアンとp-ラプラシアンから成る微分作用素と冪乗型非線形項を伴う方程式の研究課題も見つけ,研究を進めることができた.これら以外にも国際研究集会での情報収集や研究討論から研究を進めたい課題をいくつか見つけることもできた.これらのことから,本研究課題については当初見込んでいた以上の発展が予想され,研究は順調に進展していると言える.

今後の研究の推進方策

前年度の研究により,当初の計画にはなかった様々な研究課題を発見することができた.これらは前年度の研究により見つけることができたので積極的に取り組み解決を図りたい.ただし発見した課題が多く,うまく優先順位をつけて取り組んでいきたい.具体的な方針として以下の様に進めたい.特異性を持つ Born-Infeld 方程式については,前年度研究に取り組んだ基底状態解の存在問題に関する研究を完成させ,さらにその問題から派生した一般化された Sobolev 不等式に関連する最小化問題の研究についても完成させたい.また Born-Infeld 方程式と関連があるラプラシアンとp-ラプラシアンから成る微分作用素と冪乗型非線形項を伴う方程式(L^2 正規化解の存在問題)についてもある程度纏まった研究成果を得ることを目標とする.またこれまでの研究から,既存の研究と比べ非常に挑戦的である研究課題を見つけることができた.この研究課題についても取り組み成果を得たいと考えている.
研究情報の収集は引き続き行い,上で述べた研究課題以外のテーマの発掘も積極的に行い,これまでの研究計画を適宜勘案しながら優先順位をつけ,新たな研究課題についても取り組んでいきたい.

報告書

(1件)
  • 2024 実施状況報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2025 2024 その他

すべて 国際共同研究 (4件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 4件、 招待講演 4件)

  • [国際共同研究] Scuola Normale Superiore/University of Milan/Sapienza University of Rome(イタリア)

    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
  • [国際共同研究] KAIST(韓国)

    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
  • [国際共同研究] Polish Academy of Sciences/University of Warsaw(ポーランド)

    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
  • [国際共同研究] University of Granada(スペイン)

    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
  • [学会発表] Monotonicity trick in nonsmooth critical point theory and its application2025

    • 著者名/発表者名
      生駒典久
    • 学会等名
      Online Seminar: Hebei Normal University
    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] Monotonicity trick in nonsmooth critical point theory and its application2024

    • 著者名/発表者名
      生駒典久
    • 学会等名
      Variational methods in applications to PDEs
    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] The existence of L2-normalized solutions in the L2-critical setting2024

    • 著者名/発表者名
      生駒典久
    • 学会等名
      The 14th AIMS Conference, Sepcial Session 2: Recent advances in nonlinear Schroedinger systems
    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] Monotonicity trick in nonsmooth critical point theory and its application2024

    • 著者名/発表者名
      生駒典久
    • 学会等名
      The 14th AIMS Conference, Special Session 72: Nonlinear elliptic PDEs
    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2024-04-05   更新日: 2025-12-26  

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