研究課題
基盤研究(C)
デジタル指紋理論はデジタル・コンテンツの違法コピーの流通を防ぐための理論である。グループ検査や多重接続通信路などと理論的あるいは構成法において類似性がある。研究代表者は今までデジタル指紋理論に基づく指紋符号の組合せ論的・代数的・確率論的な分析や構成を行ってきた。またデジタル指紋と上述の組合せ探索問題に共通する組合せ構造の数理的性質の解明も行った。本研究では、今まで研究してきたデジタル指紋を含む組合せ探索問題に関する理論体系を踏まえ、実用化を目指し、効率の良い不正者追跡アルゴリズムを開発する。更に、その不正者追跡アルゴリズムと差分プライバシーとの密接な関係の解明に挑戦する。