研究課題
基盤研究(C)
近年の細胞生物学では、細胞極性の消失や反転などの動的な現象を理解するために、反応拡散方程式とよばれる偏微分方程式モデルが活用されている。本研究では、反応拡散方程式の解を構成する手法である特異摂動法において「シンプレクティック性」とよばれるハミルトン力学における概念の利用を考える。本研究では、細胞極性に関する反応拡散方程式に内在すると思われるシンプレクティック性に注目して、特異摂動法の新しい枠組みを確立する。