研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は円周上変量とよばれる周期性を持つ変量を含んだ多変量データの分析の幅を広げるため、円周上変量を要素として持つ確率分布の構成とそれに基づいた統計モデルの提案を行うことにある。具体的には、複数の円周上変量の同時分布である超トーラス上分布の構成、複数の直線上変量と円周上変量の同時分布である超シリンダー上分布の構成、構成した分布を通じた相関構造を取り入れた統計モデルの提案、の3つを主研究として行うことで本研究の目的を達成する。これによりデータの持つ幾何学的な特性を考慮に入れた変量間関係の解釈や分析、またそれに基づいた予測を行えるようにする。