研究課題
基盤研究(C)
本研究は、近年数理ファイナンスで注目を浴びているEpstein-Zin型再帰的効用関数を用いた期待効用最大化問題に関して、①一般的な非線形確率ファクターモデルを用いた解析、② ①に対する方策改善アルゴリズムの構築およびその収束に関する研究、③部分可観測の場合の解析に取り組むことである.本研究で、動的計画原理より導出されるHamilton-Jacobi-Bellman方程式のより一般的な解の存在定理を開発することで、再帰的効用関数を用いた期待効用最大化問題の新たな解法が確立され、確率制御、数理ファイナンス、偏微分方程式、強化学習、経済学、金融実務などへの応用が期待される.