研究課題
基盤研究(C)
近年,AI・機械学習といった分野では,時系列データに対する統計的予測のためにガウス過程モデ ルが重要な位置を占めつつある.これらのモデルに対するパラメータ推定には,離散観測尤度に 基づく最尤型推定法がよく用いられるが,数学的にはこの方法の理論的正当性は得られていない. 本研究の目的は,現代の確率過程の統計理論に基づいた尤度解析と漸近的アプローチを介して,数学的正当性をもっ た最尤型推定法を確立することである.さらにその計算機実装まで含めた実用的な方法論を提示 することで,AI 等で用いられるガウス過程回帰のビッグデータを介した予測に対する統計的精度 評価を可能にすることが目的である.