研究課題
基盤研究(C)
雪結晶の形態が結晶周囲の温度と過飽和度で決まることはすでに知られているが、樹枝状結晶のような「複雑な形態がどのように形成されるのか」については不明な点が多い。また雪結晶の形態について、多くの理論では平らな面で囲まれていると仮定したものが多いが、申請者はこれまでに天然降雪結晶では複雑な曲面が存在し、また上下非対称であることを明らかにしてきた。本研究では、これまで上方からの観察に用いてきた正立型金属顕微鏡に加えて、新たに倒立型金属顕微鏡を用いて三次元計測し、成長する雪結晶の形態不安定発生を“その場”観察することによって、枝分かれなどの形態形成機構を明らかにしようとするものである。